人慣れしない元ノラだってゴロゴロニャンになるよ〜その①

3年前のネコ日記を読んでいた。預かりネコさんとして1年間我が家に居候していたしーちゃんが、2008年8月の終わりに正式に我が家の娘として迎え入れることになった一連のストーリー。振り返ってみてこの数年間でしーちゃんの劇的な変化に改めて感動してしている。
2007年4月(推定)生まれのしーちゃん。日本橋の下町でスーパーノラ猫のお母さんネコと3か月暮らしていた。車の往来が多く餌やりさんがいるわけではなかった地域で、ゴミをあさりながら他の兄弟と過ごしていたようだ。ボラ仲間が保護してきた当初(6月)は、ニンゲンが話しかけても目も合わせない、おやつや餌を口元へ持って行ってもピシャッ!と、手で払いのけて「ニンゲンからゴハンもらわなくても生きていけますっ!」と言わんばかりの人慣れしないキツイ子猫だった。
容姿がキレイな美ネコだったのでお見合いの話は何度も来たのだが、性格のキツさと全く人慣れしない態度にお見合いに来てくれた人たちは口々に「もう少しフレンドリーなネコさんだといいんですが。。。」と言って諦められ、ほかのネコさんが貰われていった。
保護されて間もなくうちで預かるようになって、家の中にノラ猫が同居しているような状態が半年続き、いつ食事をし、いつ排泄しているのかわからないほどその姿を見ることは難しかった。お預かり1年が過ぎたころはまだニンゲンが近寄ると逃げるし、相変わらず目が合えばシャーシャー威嚇してくるので、撫でる・・・なんてほとんど皆無だった。ボラ仲間からは「スケ番ネコ、シーちゃん」とまで言われるほど、彼女のやることなすこと・・・それはそれはニンゲンと一緒に暮らしているネコとは思えないくらい豪快なノラ猫振りで、獣医や他の犬猫まで縮みあがらせるほど恐ろしいネコだった。
つづく