さっちゃんのこと

サビネコさっちゃん(元の飼い主さんはサチコって呼んでた) は、一年前、飼い主Nさんが急逝して、残された8匹のネコたちをボラ仲間で手分けして里親を探しをしたり預かったりしたネコの一匹で。。。
ネコの保護活動を盛んにやっていた8年前、どうしても引き取り手が見つからない子たちをNさんは次々に家に連れ帰っては世話をしていた。ほとんどのネコが8歳前後で若くても5歳くらい。引き取り手が見つからなくて一年経った今もケージ暮らしをしている子もいる。さっちゃんに関しては、引き取られるネコたちの選別をしていてオスよりはメスのほうが環境慣れしやすいだろうからと、うちで引き取ることにした。でも、飼い主さんの友人が「悪魔の子」と呼んでいただけあって、その面構えの怖さだけでなく全く人馴れしないネコで、うちに来てからすでに10か月にもなるのに、相変わらず鋭い爪で威嚇攻撃をするので触ることさえできない(涙)
さっちゃんの生い立ちは、小伝馬町のネコグッズのお店に餌をもらいに来ていたノラネコがある日ビルとビルの隙間で出産してしまい、雨にあたるから…と、人が入れない隙間にいた子猫たちを保護したうちの一匹がさっちゃんだった。当時のことは私もよく覚えていて、毎夜、ご飯をもらいに店先にやってくる小さい猫が、見るたびにお腹が膨らんでいくので「あれ?妊娠しているんじゃないこの子…」「まさか…まだ子猫でしょう?」と店長と話しているうちに、店のビルの横の隙間で生み落してしまった。ちょうどゴエ門が我が家にやってきた2005年の翌年の春のことだ。
考えてみたら、さっちゃんもしーちゃんも同じ町内で暮らしていたノラの子供なので、ひょっとしたら親戚関係のネコさんかもしれない。