2008年の年末年始

預かり猫さんもしばらくなく、猫2匹との暮らしにも落ち着きが出てきた年末。ニンゲンが家のなかを歩くだけで、いちいち逃げ惑っていたしーちゃんも、だいぶ落ち着いてきて、それなりにコミュニケーションも取れるようになっていた。(いたってニンゲンとの関係は好調である)
そして・・・やってきた年の瀬。猫を飼うようになってからは、猫連れで毎年帰省しているので、今年はしーちゃんをつれて帰省しても大丈夫だろうと思っていた。(ちなみに前年はシェルターにあずけて帰省した) 猫嫌いだった両親も、今では孫が帰ってくるような喜びようで「待ってるよ〜♪」と言うので、美猫のしーちゃんをぜひ会わせなければ♪と張り切っていた。
29日の夕方、帰り支度をして、まずゴエ門からキャリーに入れることに。ゴエ門はすぐに捕まるし大人しいほうだから・・・と、考えたのが間違いの始まりだった。ゴエ門はキャリーを見たとたん、また怖い病院にでも連れて行かれると思ったのか、急に逃げ出した。やっと捕まえても手足を突っ張って激しく抵抗してくる。「ゴエちゃ〜ん、お母さんたちに会いに行くんだから大人しくしてねぇ」 ようやくキャリーに押し込んでファスナーを閉じても、じっとしているどころか、あ゙お〜、あ゙お〜っっ!と叫び続けている。(・ω・;)
そんなことはお構いなし♪と、気を取り直し、次はしーちゃんを捕まえに取りかかった。が、ゴエ門の叫び声のせいで「これはただ事ではない」と悟ったのか、家の中を右へ左へ逃げる逃げる・・・(汗)一度ケージのなかに逃げ込んだので、これは捕まる♪と思って手を伸ばしたら、爪を立てて激しく猫パンチをしてきた(涙) 「ねぇ、しーちゃん。そんなに興奮しなくても大丈夫よ。ゴエ門と3人でお出かけするだけだから」 と、言い聞かせてみるが、しーちゃんは大興奮状態。玄関先へ、ベランダの窓越しへ・・・家じゅう全速力で逃げていくので、捕まえようとしている自分が何か悪いことでもしているような気になってくる。追いかける側もゼーゼー息切れしてくるが、しーちゃんはもっとゼーゼー、心臓バクバク、おまけに逃げながらギャオギャオ!!叫びながら逃げていく・・・。本人、そうとう疲れているはず。
そのうち部屋の隅に逃げ込み、荒々しく肩で息をしながらこちらを睨みつけているしーちゃんの手を見てみると、白い腕に血がにじんでいる。激しく猫パンチを繰り返すうちに、自分の腕まで傷つけてしまったのだろう。ボロボロになりながら抵抗し続けるしーちゃんを見ていたら、かわいそうになってつれていくのをあきらめた。
だいたい、しーちゃんを捕まえようと30分も追いかけまわし、それでも「イヤだ」と叫び続ける彼女を無理やり連れて行こうとするほうが悪い。そういえば、ここしばらく外へ連れて行くことが無かったし、しーちゃんとしては、すっかり家ネコ気分だったのに、しつこく家の中を追い掛け回されて恐い思いをさせられて・・・納得いかないのは当然のことだったかもしれない。
結局、しーちゃんにはお留守番をしてもらうことにして、ゴエ門とふたりで帰省することにした。年末だし急に決めたことなので、友人にも業者にもシッターをお願いできず、2日分の食事を用意して、しーちゃんをひとり残して家をあとにした。
実家に向かう電車の中で、しーちゃんはどこへも連れて行けないなぁ。。。と思うのであった( ̄ω ̄;)