あずきとまい、保護された経緯

あずきとまいは、ご近所のノラ猫さんに餌やりをしていた人のお庭に住み着いた黒猫から生まれた子どもだった。半分外飼い猫のようなものだったが、オペリリースをするわけでもなく、ご飯をもらいに来るので、餌をあげ続けていたら仔猫が3匹生まれてしまったらしい。黒猫から生まれたのでメス二匹も真っ黒、唯一オスの仔猫はロシアンブルーだった。餌やりさんは「うちでは面倒見切れないから、なんとか里親を探してもらえないか」と、うちに連絡が入った。
ノラ猫さんたちの場合、地域猫としてご近所の猫好きのかたたちに見守られてノラとして生きている子もいるが、中には自宅で飼えなくなったから・・・と、公園や川原に捨てていく人たちがいる。だから、あずきとまいはノラから生まれてしまったとは言っても、だいぶ境遇がよかった。人馴れしているし、毛艶も飼い猫とほとんど変わらないくらいきれいだった。でも、なかなか貰い手が見つからず、そのうちサカリがきてしまったので、オペをしないといけなくなり、体もだんだん大きくなっていくので、本当に里親さんが見つかるのだろうか・・・と、ずっと心配していた。
外がだいぶ寒くなってきたクリスマス近くのある日、猫のシェルタに仔猫を探しているという里親希望のかたが見えて、ちょっとはにかみ屋さんのまいをお試ししたいという連絡が入った。お届けには立ち会わなかったのだか、まいは新しい家族のもとへ貰われていった。
年越しまで里親が決まらなかったあずきは、ボラ仲間が住むマンションの住民である4人家族のご一家のもとへ興し入れが決まり、お見合いに来た日に「ジジ」という名前までつけてもらっていた。お届けまでの間に体調を崩したり里親さんとの連絡の行き違い等いろいろあったが、年が明けて梅の花が咲き始めるころ、無事に貰われていった。

ご年配のご夫婦に貰われて行った、まい。すぐに家に馴染んだらしい。