武者修行終了 その②

ふたりを受け取ってようやく電車に乗り込み、でかいスーツケースにバックパック、そしてふたつのキャリー・・・。どう見ても二人分のスペースを取っている大ヒンシュクな乗客なのに、それに追い討ちをかけるのはシーちゃんの鳴き声。キャリーの中でウニャゥアワワーッ!ニャゥアワーーー・・・アーアーァァ。文句を言い続けている(涙) 恥ずかしいのを我慢してスーツケースの上にのせたキャリーのなかのシーちゃんに「お願いだから静かにして。。。」と、小声で言ってみるものの全然こちらの空気を読んでくれる様子はない(ToT) そのうち、停車した駅から乗り込んできた女性二人組みが私の目の前に立った。キャリーの中からワーワー、相変わらず文句を言い続けるシーちゃんに気づき、「あ、猫だ♪」「あ、ほんと〜♪お鼻がピンク色でかわいい〜」と話し始めた。そう・・・。その時、シーちゃんは大興奮していたので鼻の頭は真っ赤なトナカイさん状態で。。。キャリーのメッシュ越しなのに鼻の色まで判るくらい、よっぽど赤かったのだろう・・・。
ところが、女性たちが「かわいい」「わかいい」と連発していることばを聞いたとたん、シーちゃんが黙った。しかも、まんざらでもない・・・という顔をして真っ赤なお鼻の頭をぺロリッと舐めて、それっきり文句を言わなくなってしまった(@_@;) へぇえええ。。。この子ったら、かわいいと自分が褒められているのわかっているんだ。
実はシーちゃんは人の話している言葉をちゃんと理解している。と、このとき初めてわかった。どうりで・・・いつも、お粗相をしては「バカネコ、シー!」と家で言われてばかりなので、私には全くなつかないわけだ。「かわいい」と褒められて嬉しかったのか?? シーちゃんが単語の意味を理解しているのには驚きだった。