シーちゃんの避妊手術

2008年正月 
年が改まり、里帰りしてもらっていたシーちゃんをうちに連れ帰ってから数日のこと。何やら玄関先に行っては、にゃあご〜、にゃあごおおお・・・と夜昼かまわず鳴くようになった。ん?もしかしてこれはサカリが来ちゃったか?シーちゃんが保護されたのは2007年の6月。そのときすでに月齢3ヶ月だったので出生はおそらく3月下旬から4月上旬・・・。ということは、もう9〜10ヶ月になっているのでサカリが来てもおかしくない。幸い、ゴエはすでに虚勢手術を済ませてあるので妊娠の心配はないが、毎夜毎夜、家じゅうを俳諧してニャゴニャゴ言われたのでは近所迷惑で恥ずかしい。保護主さんに相談すると、サカリが来ている間はオペができないとのこと。いったんサカリが収まるまで待つことになった。
そして、2月上旬シーちゃんのオペは無事済んだのだが。。。やはり、キャリーに押し込められ病院で怖い思いをして帰ってきたせいか、うちに戻ってきても隠れてばかりだった。彼女の定位置、座卓下で左向きに香箱座り。。。お腹のキズの状態がどんなだか、見せてもらいたくても体勢を変えてくれないので見ることができない。きっと痛いはずなのに相変わらず逃げ足は速いし、ゴエ門と絡んだりしている様子はオペ直後とは思えないくらい元気だ。初日はうずくまっていたが2日目以降は普段どおりに戻っていたので、大丈夫と思った。化膿止めの錠剤を飲ませるのに、例のチーズ団子を作って食べさせないといけなかったが、それも問題なく食べていたので1週間後はすっかり元気になっていた。
それにしても、避妊の手術をさせるニンゲンとしては、なんだか自然の摂理に反しているようで、どこかニンゲンのエゴみたいな罪悪感を感じたりもする。だから、自分の意思とは関係なくオペをしなければならなかったシーちゃんが、痛い思いをし体調不良だったはずなのに、普段の生活に順応しているのを見ていると「この子はニンゲンよりも何十倍も偉いんだ、なんてけなげなんだろう」と思えてくる。相変わらずシャーシャー言われるけれど、もっと大事にしてあげようと決心するのだった。