シーちゃん、病院へ行く

2007年9月11日の日記から

先週末、ワクチンを打つためシーちゃんを病院へつれていくことになった。例によってキャリーに入れるまでがひと仕事。普段開けっ放しにしているケージに追い詰めてタオルで目隠しをして首根っこを捕まえてキャリーのなかへ♪失敗せずにサッと捕まえられてホッとした。( ̄ω ̄;)
電車に乗る駅までの道のりをキャリーのなかでブーブー文句を言っていたシーちゃんは、電車の音が聞こえ始めたとたんに静かになった。これでなんとか電車に乗って病院まで大人しくしていてくれそう・・・
都内の病院へ保護主さんとボラ仲間と3人で行き、シーちゃんの血液検査とワクチンを打つことに。ボラ仲間の友人には待合室で待っていてもらい、保護主さんと一緒に診察室へ入ると、それまで大人しかったシーちゃんが何かを悟ったのかシャーシャーいい始めた。先生に「この子は凶暴なので素手では押さえられないと思います」というと、小太りの若い男の先生がバスタオルを持ってきてキャリーの中のシーちゃんをくるもうとした。その瞬間、シーちゃんが先生の手をすり抜けて狭い診察室をムササビのように飛び回りながら逃げだした。��( ̄Д ̄;) そのジャンプ力といったら。。。天井まで届くほどの勢いで壁を垂直に飛びあがるので、これはつかまらないかも・・・と思った。保護主さんは度胸が据わっていて、その狭い診察室で「ンギャオーギャオーーーッ!!」と叫びながら逃げるシーちゃんを素手で捕まえてネットに入れ先生に渡した。(す、すごい!)
先生はシーちゃんをバスタオルでくるんで両腕でガッチリ抱きかかえているのだが、バスタオルに顔まで覆われたシーちゃんは相変わらずギャーギャー叫んでいる・・・。もうひとりの女医さんがワクチンと採血用の注射器を持ってきて、まず採決をすることに。逃げないように慎重に片方の前足を出して針を刺すと「ウギャアアアアアーーオオオオッッッ!!!」(@o@;) この世のものとは思えない恐ろしい叫び声をあげた。私たちもびっくりしたが採決した先生もその声の大きさに驚いたようで、注射器に血液がほんのちょっとしか採れなかったらしく「ま、これだけ採れればいいでしょう」と言って、次は抱きかかえている先生の腕の隙間から背中の皮をつまんでワクチンを打った。その間じゅうギャウギャウ叫んでいたが最初ほどではなかったので、採血のほうが相当痛かったのだろう。背中に打たれた注射は気になっていないようだった。
キャリーに戻されたシーちゃんの大興奮は治まらず、相変わらずウーウー怒っていたが、とりあえず採血の検査結果を待つため、待合室へ戻った。そこで待っていた友人が「診察室でシーちゃんが叫び声をあげたとたん、ここ(待合室)でおばあさんに抱っこされて待っていた犬がビビッていた」と教えてくれた。待合室まで響くほどの大声だったのか・・・( ̄ω ̄;) シーちゃんは筋金入りの気性の荒い猫だったのね( ̄▽ ̄;)と関心してしまった。それ以来、猫のボランティア仲間の間では『スケ番猫・シーちゃん』とあだ名がついた。犬まで縮み上がらせるほどの豪傑ネコ、シーちゃん恐るべし。。。
検査結果はエイズ白血病ともマイナスで、とりあえず一安心。でもシーちゃんは二度と病院へは行かなくなるだろうな・・・と思いながらつれて帰ってきた。一日中怖い思いをしたせいか、帰ってきてからのシーちゃんは心なしか大人しかった。「あんな恐ろしい思いをするのは、もうまっぴら。。。」と言っているような顔をていた。