散歩の邪魔者

このところ、バフェットとの散歩をじゃまするヤツがいる。
となりに越してきた犬だ。この犬、どうも狩用の犬らしく、数日前、飼い主と家の前で立ち話しをしていたら、私の声を聞いて庭から戻ってきたバフェットめがけてこの犬が猛ダッシュしてきた。逃げる動物ならなんでも追いかける習性があるらしく、茂みに隠れたバフェットに向かって吠えている。当然、飼い主はその犬の名前を呼んで「come here!」とか言ってるけど、犬はそんなこと聞いちゃいない。危うくバフェットは噛まれるところだった。
お母さんも、リードを付けずに犬を散歩させることをすごく嫌がっていて、何度も話しているのだがこの飼い主「ネコは木に登るから犬は追いつけないし大丈夫」なんて、呑気なことを言っている。狩用の犬が獲物に追いつけないなんてことあるわけないだろう。しかもこっちは15歳の老猫、右手首にポリープをもっていてハンディがあるのに。。。
イヤなことは立て続けにあるもので、昨日の朝は、あやうく犬と鉢合わせになりそうになった、私がバフェットよりも早く放し飼いの犬に気づいたから、抱っこしてゲートを出たので間一髪というところだった。
そして今日、散歩の時間には少し早いけど、犬はまだ出てきていないだろうし、再三、リードをつけて散歩をするよう言ってるので、大丈夫と思ってバフェットとお散歩にでかけた。すると隣の住人の声がゲート付近からするので、バフェットがしきりに声のするほうを気にしている。念のため…と思って彼を抱き上げるやいなや、例の犬が猛ダッシュしてきた。思わず叫んで「リマ!犬をつないでくれない?!」犬はいったんひるんだけど、バフェットも私も心臓バクバク・・・( ̄_ ̄;)
バフェットは散歩をあきらめて戻りたくても犬がいるのでゲートへ戻れない。違う道を迂回しようと思ったけど、犬を恐れて茂みに隠れたまましばらく出てこなかった。
リードにつながれた犬が私たちのそばを通り過ぎたので、バフェットを呼んで「犬、行っちゃったから帰ろう」と話しかけるのだが、用心からなのか10分くらい出てこなかった。そしてようやく意を決して出てきたかと思ったら、リードにつながれているはずの犬がまた現れて、猛ダッシュで向かってきた。私は持っていた太い枝を振り回し犬を追い払ったけど、バフェットは完全に散歩気分を台無しにされショックを受けている様子だった。
犬が来ないうちに帰ろう、ということで家に戻ったけれど、コトの様子を心配して駆け付けたお母さんも「人の家の庭で犬を散歩させるのにリードにつなげないなんて、非常識すぎる」と激怒していた。
ここのおうちの庭は一般人にも解放しているけれど、犬は絶対にリードを付けてないと入ってはいけないことになっている。お母さんの貸家の住人だからって例外ではないはずなのに…。犬も隣のニンゲンも信用できなくなった。