猫の知能

ゴエ門が幼かった頃、およそネコとは思えないほど知能が発達していた(・・・と、猫母は思っている)

たとえば、レジ袋を小さくたたんだものをクシュクシュッと音を立てて投げると犬のように咥えて持ち帰ってきては、私の目の前にポトッと落として「また投げろ」と要求するのだった。
またある時は、赤いキャップや赤いマグネットなど、なぜか赤いものばかりを好んでボール代わりにしてよく転がして遊んでいた。取り上げるとまた別の赤いものを探してきては一人サッカーをよくやっていた。
それから、ゴエは音楽を聴くのが大好き♪布のカバーで隠しているのにCDプレイヤーのスイッチがどこか知っていて、手で探ってカチッと鳴るとCD音楽が流れてくることも理解していた。加えて、テレビ、エアコンのリモコンや電話機など、ありとあらゆる電化製品のスイッチをポチッと押して本体が動き出す・・・といういたずらをよくやった。
だから、「こいつは将来どんなネコに成長するんだろう。。。もしかして天才ネコかもしれない!」などと親バカにも、ゴエ門は将来限りなくニンゲンの知能に近いネコになるんだ♪....などと思っていた。
ところが、すっかり大人になった今は、そういうこだわりもまったく無くなり・・・変わらないことと言えば、猫母にだっこしてもらって肉球をおしゃぶりする行為だけ。人間の子育てで、子供の天才ぶりに親は感動して色々妄想するけど、オトナになるとただのヒトになっちゃう。。。これってネコもヒトも同じだわ・・・と思うのである。

肉球チパチパしているゴエ門のアタマを撫でながら「ゴエニャンマンはアタマちっちゃいから"食う寝る肉球チパチパ..." しか知能ないもんね」と話しかける